lucky さんの「 GODZILLA 決戦機動増殖都市 」の感想

84点 GODZILLA 決戦機動増殖都市

怪獣らしい姿かたちのメカゴジラを登場させなかったというのは、怪獣映画としてお世辞にも褒められたやり口ではない。しかし、それはそれとして、自律思考固定砲台と化してゴジラをぎりぎりまで追い詰めるメカゴジラの姿は「これぞ人類(広義)最後の砦」という感じで心から応援できた。
そもそも、怪獣映画というものは『人類ごときは怪獣に全くかなわない』『人類こそ最凶の怪獣』という相反する二つの命題をいかにして両立するかにかかっているわけで、その点この作品は完璧に二つの命題を体現してみせたと思っている。