supplod さんの「 Garden of Remembrance 」の感想 65点 Garden of Remembrance 「考察」を誘う難解なミュージックビデオ https://www.nicovideo.jp/watch/so44032366 2024/8/31(土) 「きみの色」を観てきて帰宅してからこっちを観た。 ・・・・・・えっ!? どゆこと!? ぼーっと考え事しながら見てたらぜんぜん話がよく分からず終わってしまった。 『きみの色』のほうで山田尚子は本質的にミュージックビデオの作家であると書いたが、それを体現するように、全編台詞なしの、ほぼミュージックビデオのような短編アニメーションだった。 "逆に" 違うのかもしれん、MVとは。 ただ、こちらはあんまり音楽に乗れず(踊れず)、話も入ってこず、で微妙だった。テクノだったらよかった。 ぼーっと見てたらいきなり男が登場して同棲し始めて、凡庸なヘテロ規範ドラマをやり始めたのでどう見たらよいのか分からなくなった。どういうつもりでやってる? 黒髪の女性は誰? 主人公と同一人物? 別人? 最後に飛んでった3つ目の紫の花はどういうこと? 初見で以上のような「疑問」が浮かぶように、「考察」を促すタイプのよくある邦楽MVって感じで、ちょっとどういうつもりなのか分からない。顔文字😂演出も不気味 喪失を抱えて日常を生きる、的な主題っぽいことだけはわかったが、なにもわからない………… といっても、『きみの色』の抽象性・難解さとは真逆なんだよな。あっちは「考察」系の対極。そもそも考察を誘うような〈物語〉じたいから距離を取っている作品なので(すき)。 同日公開ということで、このように敢えて正反対の作品に仕上げてきたのか…………??※ 山田尚子なにもわからない………… 『きみの色』で完全に理解したと思ったんだけどな………… (※2022年の作品だそうなのでこれは完全に間違い。『きみの色』のほうがあとに作られた。ただし今回同日に公開したこと自体はそれなりに意味を持たせてもいいだろう) キャラデザ・総作監もああんさんじゃん!! こういう画風もいけるんだ。 ということで、ネットにたくさん上がっているであろう「考察」記事を……読む https://los-endos.hatenablog.com/entry/20240825/1724586609 なるほどなるほど。3人目の「おさななじみ」は、主人公の彼氏(ぼく)の元カノや旧友かもしれない、という解釈か。てっきり主人公(きみ)のほうの知り合いかと思ってた。 作られた時期柄、例の事件と結びつけて「考察」されるのは仕方ないよね~・・・・・・ >「3」という数字も強く意識されているように思う。「きみ」「ぼく」「おさななじみ」の3人の関係性、アネモネの花の3色は言うに及ばず、珈琲カップに注がれた渦巻きは、3本の線が回転しながら1本に溶けあう。後半のタイトル曲が劇的に鳴らされる瞬間、リズムは4分の3拍子へ転調し、その奇数拍子はまるで「きみ」と「ぼく」と「おさななじみ」の三角形を音で表したようにも聴こえる。 本作における三者関係の解釈を踏まえると、『きみの色』の三者関係もかなり解釈しやすくなるような気が。二者関係から外に出ようとしている。『リズと青い鳥』を乗り越えたということか。 「三者関係」といい、「おさななじみ」という存在・概念の設定といい、ここらへんはかなり自分の興味関心に重なるところがあるので、引き続き考えていきたい。 Tweet 2025-06-04 12:59:39
65点 Garden of Remembrance
「考察」を誘う難解なミュージックビデオ
https://www.nicovideo.jp/watch/so44032366
Tweet2024/8/31(土)
「きみの色」を観てきて帰宅してからこっちを観た。
・・・・・・えっ!? どゆこと!? ぼーっと考え事しながら見てたらぜんぜん話がよく分からず終わってしまった。
『きみの色』のほうで山田尚子は本質的にミュージックビデオの作家であると書いたが、それを体現するように、全編台詞なしの、ほぼミュージックビデオのような短編アニメーションだった。 "逆に" 違うのかもしれん、MVとは。
ただ、こちらはあんまり音楽に乗れず(踊れず)、話も入ってこず、で微妙だった。テクノだったらよかった。
ぼーっと見てたらいきなり男が登場して同棲し始めて、凡庸なヘテロ規範ドラマをやり始めたのでどう見たらよいのか分からなくなった。どういうつもりでやってる? 黒髪の女性は誰? 主人公と同一人物? 別人? 最後に飛んでった3つ目の紫の花はどういうこと?
初見で以上のような「疑問」が浮かぶように、「考察」を促すタイプのよくある邦楽MVって感じで、ちょっとどういうつもりなのか分からない。顔文字😂演出も不気味
喪失を抱えて日常を生きる、的な主題っぽいことだけはわかったが、なにもわからない…………
といっても、『きみの色』の抽象性・難解さとは真逆なんだよな。あっちは「考察」系の対極。そもそも考察を誘うような〈物語〉じたいから距離を取っている作品なので(すき)。
同日公開ということで、このように敢えて正反対の作品に仕上げてきたのか…………??※
山田尚子なにもわからない………… 『きみの色』で完全に理解したと思ったんだけどな…………
(※2022年の作品だそうなのでこれは完全に間違い。『きみの色』のほうがあとに作られた。ただし今回同日に公開したこと自体はそれなりに意味を持たせてもいいだろう)
キャラデザ・総作監もああんさんじゃん!! こういう画風もいけるんだ。
ということで、ネットにたくさん上がっているであろう「考察」記事を……読む
https://los-endos.hatenablog.com/entry/20240825/1724586609
なるほどなるほど。3人目の「おさななじみ」は、主人公の彼氏(ぼく)の元カノや旧友かもしれない、という解釈か。てっきり主人公(きみ)のほうの知り合いかと思ってた。
作られた時期柄、例の事件と結びつけて「考察」されるのは仕方ないよね~・・・・・・
>「3」という数字も強く意識されているように思う。「きみ」「ぼく」「おさななじみ」の3人の関係性、アネモネの花の3色は言うに及ばず、珈琲カップに注がれた渦巻きは、3本の線が回転しながら1本に溶けあう。後半のタイトル曲が劇的に鳴らされる瞬間、リズムは4分の3拍子へ転調し、その奇数拍子はまるで「きみ」と「ぼく」と「おさななじみ」の三角形を音で表したようにも聴こえる。
本作における三者関係の解釈を踏まえると、『きみの色』の三者関係もかなり解釈しやすくなるような気が。二者関係から外に出ようとしている。『リズと青い鳥』を乗り越えたということか。
「三者関係」といい、「おさななじみ」という存在・概念の設定といい、ここらへんはかなり自分の興味関心に重なるところがあるので、引き続き考えていきたい。
2025-06-04 12:59:39