supplod さんの「 映画 クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険 」の感想

76点 映画 クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険

クレしん映画だから、というだけではない、時代を感じさせるカオス具合。クライマックスの塔登りパートは必見

おそらく湯浅政明原画であろう、終盤の高い塔への野原家チェイスパートがマジでヤバかった。

劇場版クレしんには必ず言っているが、本作も美術が素晴らしい。ヘンダーランド!

95年公開の初期映画版ということで、ストーリーに古さというか、昔じゃないと出来ない感じがずっとあって、自由だなぁと思った。ババ抜きとか、ブリブリざえもん召喚とか……
ホラーとしてかなり怖いし、くだらないギャグも飛ばしてるし、シリアスっぽい感動要素もあるしで、カオスな全部乗せ映画だった。『オトナ帝国』のような全方位に死角がない完璧さではなく、「カオス」の形容が相応しい。

ス・ノーマン・パー(パーって何?)の兄貴のキャラ立ちが凄かった。

冒頭でお仕着せのヒーロー幻想・プリンセス幻想を否定した割には最後に雑に着地していたが、なんだったんだ。尺が無かったのか、飽きたのか。

2023-01-08 21:36:31