voma さんの「 四畳半タイムマシンブルース(劇場公開版) 」の感想 96点 四畳半タイムマシンブルース(劇場公開版) 既存の実写映画のストーリーを、既存のアニメの設定に乗せるという手法は、同じ脚本家とはいえ両作品のファンに批評される恐れがある危ない橋だと思ったが、作品の相性も抜群で全員が納得できる名作になっていたと思う。 四畳半神話大系というアニメは雰囲気やキャラが魅力的なアニメだけど、ほぼ1話完結な分ストーリーに深みがないのが弱点だったと思う。しかしそこにサマータイムマシン・ブルースのストーリーが導入されることで、隙のない作品が完成していた。両作品の脚本家である上田誠がどこまで見据えていたかはわからないが、ストーリー改変も絶妙で違う作品がこんなに上手く融合できるのかとめちゃくちゃ感心した。 前半に散りばめられたアニメーションの細かい違和感が、後半で回収されていく感じがすごく心地よかったし、キャラの行動全てがしっかり理由付けされてるから、その結果引き起こされる面白展開も説得力が増してめちゃくちゃ笑えた。また作画面では、根底には湯浅政明イズムが残されつつ、夏目慎吾監督によってより清涼感ある大衆向けな作画になっていた。コアなファンには物足りないかもしれないが、より多くの人が楽しめると思う。 Tweet 2022-10-25 13:35:39
96点 四畳半タイムマシンブルース(劇場公開版)
既存の実写映画のストーリーを、既存のアニメの設定に乗せるという手法は、同じ脚本家とはいえ両作品のファンに批評される恐れがある危ない橋だと思ったが、作品の相性も抜群で全員が納得できる名作になっていたと思う。
四畳半神話大系というアニメは雰囲気やキャラが魅力的なアニメだけど、ほぼ1話完結な分ストーリーに深みがないのが弱点だったと思う。しかしそこにサマータイムマシン・ブルースのストーリーが導入されることで、隙のない作品が完成していた。両作品の脚本家である上田誠がどこまで見据えていたかはわからないが、ストーリー改変も絶妙で違う作品がこんなに上手く融合できるのかとめちゃくちゃ感心した。
Tweet前半に散りばめられたアニメーションの細かい違和感が、後半で回収されていく感じがすごく心地よかったし、キャラの行動全てがしっかり理由付けされてるから、その結果引き起こされる面白展開も説得力が増してめちゃくちゃ笑えた。また作画面では、根底には湯浅政明イズムが残されつつ、夏目慎吾監督によってより清涼感ある大衆向けな作画になっていた。コアなファンには物足りないかもしれないが、より多くの人が楽しめると思う。
2022-10-25 13:35:39