lucky さんの「 魔女見習いをさがして 」の感想

77点 魔女見習いをさがして

「作中世界の時間だけでなく、シリーズ作品のファンが重ねてきた時間さえ物語に取り込む」という、えらばれしプロダクションにしかできない反則技。ただでさえ一部のプロダクションにしかできない技なのに、この映画ではその技を「作品ファンたちを主人公にする」というかたちで使うのがまた珍しくて(洋画SFだったらまれにある使い方かも)、東映アニメーション万歳と思わされる。映画の内容自体は、働く20代女性をメインターゲットにした感じ(だよね?)のジャンルで、私はこのジャンルに対して不勉強だから内容の良し悪しを評価するのがかなり難しいが、不勉強なりにめちゃくちゃエモくはある。観客が油断した瞬間に郷愁を誘ってくる。存在しない思い出で涙しそうになった。