supplod さんの「 シャングリラ・フロンティア～クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす～ 」の視聴完了前感想

68点 シャングリラ・フロンティア～クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす～

設定が良い　異世界なろう系は苦手だが、これはどうか

原作小説/コミカライズなどすべて未読

1話みた
異世界ファンタジーアニメは基本的に苦手だけれど、これはVRMMOゲームものであり、しかも一度ゲーム世界に入ったら現実世界がほとんど登場しない『SAO』に比べて、こちらは今後も現実パート（ゲームをプレイしてない時間）がちょくちょくありそうなので期待。まだ1話なのでわからんけど。ヒロインの子の活躍がたのしみ。

「クソゲーハンターの男子高校生が神ゲーをやる」という基本設定がうまい。ようは「俺TUEEE」の理由が「これまで色んなクソゲーをやりこんできたから」というコメディめいた（しかし親近感を覚える）ものであり、この時点で俺TUEEE系主人公のクサさをある程度脱臭することに成功している。また、主人公はクソゲーハンターでありながら、あくまで根本的にはゲームを楽しみたい、という動機であることがしっかり描かれているのも好感が持てる。クソゲーをやって、いかにクソだったか論評を書いてネットに投稿して自己顕示欲を満たす──的な向き合い方ではないのだ。だから、クソゲーではないらしい「シャングリラ・フロンティア」をちゃんと "神ゲー" として目いっぱい楽しもうとしている。「神ゲーと言われている大人気ゲームのクソなとこを粗探ししてやろう」みたいなスタンスではない。主人公がまっすぐ神ゲーを謳歌しているぶん、むしろ視聴者側が「いうほど神ゲーじゃなくね？」とツッコむ側に回ってしまう。そこでまた、クソゲーばかりやってきたせいで神ゲーの基準がバグっている主人公をコミカルに描くことで、視聴者の粗探しツッコミの後ろめたさもいくらか薄くなるという、見事な構造になっている。

主人公が最初やっていたクソゲーのミソジニー描写（ヒロインの姫様が「クソ」なので全クリしてボコボコにするのが楽しい）にはさすがなろう系だなぁとなった。


3話みた
主人公がいつまで経ってもあのアーマーのヒロインちゃんに会わないし、現実世界要素もほとんどなく、このまま淡々と主人公のユニークシナリオ&ユニークモンスター討伐譚を見せられるのかと思うとまったく心をそそられないのでいったん切ります……　ED後のおまけコーナーだけで良かった。

2023-10-17 22:43:21